作物別の効果と使い方

【表】
園芸全般
【裏】
園芸全般

■ けい酸加里は、園芸作物栽培に求められる肥料性能を備えています。

園芸作物は水稲に比べ肥料の施用量が多いので、流出による河川や地下水の環境汚染、土壌の肥料分の集積、施肥労力の増大が問題となることがあります。このため、土壌や環境を荒らさない環境保全型の肥料、施肥効率が高い省力型の肥料が求められています。
1.けい酸加里は、「雨水による肥料分の流出がないく溶性加里」、「塩素分、硫酸分を含まない」という特長から環境保全型農業に適した加里肥料です。
2.水溶性加里(塩化加里や硫酸加里)は水に溶けやすいため、施用量が多くなると土壌中の塩類濃度を急激に高めます。また、水溶性加里に含まれる塩素分、硫酸分が土壌中に蓄積することでも塩類濃度が高まります。塩類濃度が高いと作物は根痛みなどの濃度障害を起こしますが、く溶性のけい酸加里は塩類濃度を高めず根にやさしく働くので、特に施設栽培の加里肥料として最適です。
3.施肥量が多い作物や栽培期間の長い作物では、肥料を何回かに分けて施用しますが、けい酸加里は濃度障害の心配がなく、また肥効が持続しますので、まとめて一度に施肥が出来ます。そのため施肥回数を減らすことができ、省力化が図れます。

■ けい酸加里は畑作物の生育を健全にし、農産物の商品価値を高めます。

  • 生育良化
    • 濃度障害が少ない
    • ECを高めない
    • ミネラル補給
  • 健全な作物
    • 根の張りが良くなる
    • 作物の塩基バランスを良くする
  • 食味向上
    • 上物率アップ
    • 鮮度保持効果
  • 市場評価アップ
けい酸加里の施用効果により下記のの図式を成立し、土壌環境を良くし、市場評価の高い作物作りに役立ちます。
【けい酸加里が使われている主な作物と施用量の目安】
作 物 の 種 類 施用量の目安 効果事例
葉 菜 類 レタス、白菜、ほうれん草、キャベツ、春菊、玉ねぎ、にら、ねぎ、しょうが、アスパラガス 他 40~80kg/10a 表A
果 菜 類 トマト、きゅうり、いちご、メロン、ピーマン、なす、すいか 他 60~80kg/10a 表B
根 菜 類 さつまいも、さといも、ながいも、れんこん、大根、にんじん 他 40~80kg/10a 表C
花 き 菊、カーネーション、トルコギキョウ、バラ、チューリップ 他 60~80kg/10a 表D
果 樹 みかん、もも、りんご、なし、ぶどう 他 40~80kg/10a 表E
特 用 作 物 茶、こんにゃく、い草 他 40~80kg/10a 表F
!!けい酸加里の使い方!!
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